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噛み砕く力【咀嚼力】が脳の機能を維持する

こんにちは。今日は咀嚼力と認知症の関係についてお話したいと思います。

 

現在、85歳以上の3~4人に1人が認知症に罹患していると言われています。今では、さまざまな認知症のリスク因子が判明しているため、予防対策はいろいろありますが、もっとも身近で効果的なのは、「歯のケア」です。歯(口腔内)の健康状態は「将来、認知症になるか否か」という点において、大きなカギを握っているのです。

そこである研究チームが、認知症の判定を受けていない65歳以上の高齢者4425人を対象に4年間の追跡調査を公表したところ、

歯が20本以上ある人に対して、歯がほとんど無い人は、認知症の発症率が1.85倍も高い。

●なんでも噛める咀嚼能力があり人に対して、あまり噛めない人は発症率が1.25倍高い。

●かかりつけの歯科医院がある人に対して、無い人は発症率が1.44倍高い。

●日頃から口腔衛生の心がけをしている人に対して、一切していない人は、発症率が1.76倍高い。

20本の歯が基準となっている理由は、どんな物でも噛める本数だからです。

 

咀嚼能力と脳の機能

歯の不健康は、なぜ認知症を引き起こすのでしょうか。3つの原因が考えられます。

①咀嚼する回数の減少に伴う脳の認知機能の低下です。ある実験では、幼稚園児70名にピーナッツを20回咀嚼させて吐き出させ、どれだけ噛めているかの「咀嚼値」を算出。すると、咀嚼値が高い園児ほどIQが高いという結果が得られ、咬合力(物を噛む力)の高い園児ほど短期記憶力が高くなるという調査結果も得られました。

②咀嚼能力の低下に伴う食生活の変化によるビタミン類の摂取不足。歯の少ない人は、硬い物を避ける食生活になり、ビタミンCやビタミンEの摂取不足が起こります。高カロリーでビタミンが不足した食生活は酸化ストレスを誘発して認知症発症のリスクを高めることが明らかになっています。

③歯周病になると分泌されるサイトカインや活性酸素種などの物質が血液を介して脳に回り、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβタンパクを増やすということが、2017年に発表された名古屋市立大学の研究などによって判明しています。

 

歯が不健康だと認知症を発症するリスクが高まることが分かりますね。

日頃からよく噛むということを心がけましょう☺