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銀歯ってどうなのか?

銀歯ってどうなのか?

虫歯はどうしてできるの?

歯を磨いたり、食生活を変えたりしても、世のなかの虫歯を「ゼロ」にするのは難しいことです。なぜ虫歯ができるかは歯科の世界においても深いテーマになっており、まだわからないところもあります。例えば、歯を磨かなくても虫歯にならない人もいれば、しっかり歯を磨いているのに虫歯になる人もいます。メカニズムは完全にはわかっていないのです。もっとも、さまざまなメカニズムはあるとはいえ、しっかり歯磨きをして口のなかをきれいにすると、虫歯になりにくくなることは確かです。

虫歯につながる要因はいくつかありますが、大きな問題になるのは、酸性になって歯が溶けやすくなること。口のなかが酸性になって歯が溶けやすくなるのは、食べた直後です。ですから、頻繁に口に食べ物を入れてしまう人は、口のなかがいつも酸性で虫歯になりやすいのです。極端な例でいうと、料理人やパティシエなど職業柄よく味見をする人には虫歯が多く見られます。少し時間が経つと、口のなかは中性に戻り、「再石灰化」といって歯が元に戻っていきます。

歯を溶かす酸は、歯に付着した食べかす中の糖類が細菌によって分解されて作られ、歯の表面のエナメル質と呼ばれる硬い層を徐々に溶かします。唾液はこうした細菌の働きを抑えてくれますので、唾液は多い方がよいのです。ストレスが多いと唾液が減ってしまい、虫歯はできやすくなります。また、レモンや酢など酸性のものを口に入れたときも、口のなかは酸性になり歯が溶けやすくなるので、虫歯になりやすくなるので注意が必要です。


銀歯はよくないの?

銀歯をどんなに歯に合わせて作ろうとしても歯と金属との間にはどうしても30ミクロン(マイクロメートル、マイクロは100万分の1)ほどのすき間ができてしまいます。また、金属は接着剤で歯と接着させることが難しいという特徴もあるのです。

すき間には数ミクロンの大きさの細菌が入り込んでくるので、銀歯の下で細菌が増え、虫歯になるケースが多いのです。銀歯を取ると、その下が真っ黒という人がいるのもこのためです。先進国で銀歯の治療をやっているところも少なく、日本は数少ない国のひとつです。「アマルガム」と呼ばれる金属が使われていますが、水銀が含まれていることから、日本抗加齢医学会などで、水銀などの重金属汚染が健康に与える影響を問題視するような動きもあります。

安いため、米国でも少し使われていますが、減らす方向になっています。一方で、最近ではレジンやセラミックといった材料で歯を作る方法が出てきています。こうした材料で歯と合わせようとしてもすき間はできるのですが、こうした材料は歯と接着剤で密着させることができるのです。新しい接着剤が登場したことも大きいです。

確実に虫歯を治し、再治療を防ぐという観点から大切なことです。レジンやセラミックなどと歯を密着させることを専門的に研究する「接着歯学」という分野があるほどです。この分野は、日本の歯科医学が世界をリードしている分野でもあります。


歯科治療に使うセラミックとは?

セラミックとは、歯の治療をした際に歯に詰める詰め物や、かぶせる被せもののことです。虫歯の治療を行った後、治療した歯が銀歯になった経験がある人も多いと思いますが、その銀歯がより本来の歯に近い形になったものだと想像するとわかりやすいかも知れません。セラミックでは、本物の歯と見分けがつかないほどの仕上がりになります。セラミックという素材は、もともと焼き物に使われているものでそれを歯に応用してきれいな見た目の歯科治療を実現させました。


保険治療で出来るレジンとセラミックの違いは?

レジンとセラミックの前に、同じレジンでも保険診療でできるものと、保険診療外でできるものがあります。それぞれ素材は若干異なりますが、大きく異なるのは、虫歯を削ってできた穴をよりきれいに埋め合わせ元通りに復元するという点です。

レジンを歯にぴったり合わせるのはとても難しく繊細な技術が必要です。ミクロンの世界の戦いになります。より確実に治療を行うために、保険診療外の治療ではルーペや顕微鏡をつかってすき間や段差をなくすようにしますのでおすすめできます。保険診療で行う場合は15分から20分ほどであるのに対して、保険診療外ですと同じ大きさの虫歯でも1時間以上かけて精密に行うことが多いです。

再治療を防ぐという大きなメリットがあります。セラミックは丈夫で色が白く、汚れもつきにくい特徴があります。オールセラミックは、100%セラミックで、ハイブリッドセラミック(強化レジン)よりも劣化しづらく安定しており、汚れがつきにくいものなのでベストな選択といえます。このほか、ジルコニアセラミックという硬さが特徴のものがあり、割れにくいので奥歯やインプラントに適しています。やや色が合わせにくいので、奥歯によく使われています。どの材料でも、正確に型取りをしてピッタリとした歯をつくるのは、とても繊細で難しいことなので、治療に使うルーペや顕微鏡はとても役立ちます。


セラミックのメリット・デメリットは?

メリット

セラミックのメリットとしてまず最初に挙げられるのは、見た目の美しさです。天然歯のような透明感やグラデーションの再現が可能で、もとの歯とほとんど見分けがつかないほどです。次に変色しないことです。セラミックは歯垢や歯石が付きにくいので、きれいなまま保つことができます。虫歯になりにくいのもうれしいポイントです。また、金属をまったく使用していないもの大きなメリットです。というのも金属アレルギーの心配がないことはもちろん、金属のかぶせ物によく起きる歯茎の黒ずみのトラブルがないからです。ちなみに黒ずみの原因は金属成分の流出であるとされています。


デメリット

デメリットとしてはまず、割れやすいということがいえます。セラミックは金属に比べ硬くたわみがないために衝撃には弱いのです。また、セラミックは一度かけると直すことができないので、基本的には作り直しになってしまいます。次に歯を削る量が多いということも挙げられます。

金属は薄いため歯を削る分量が少ないのですが、セラミックは十分な強度を実現するためにある程度の厚みが必要です。そのため、クラウンの厚みが厚ければ厚い分、歯を削る必要があるのです。最後に費用が高額であることも挙げられるでしょう。保険が適用されないため自費診察となります。セラミックは技術によっても見た目など仕上がりに差が出るようなので、クリニック選びにも慎重さが必要かも知れません。


銀歯とセラミックはどちらが寿命が長い?

セラミックの寿命は目安で10年程度とされています。しかし、寿命は環境や状況でも大きく異なり、これよりも早く寿命がきてしまう場合や逆にもっと長持ちすることもあります。ちなみに銀歯の場合5年~7年程です。費用が高いですが、セラミックの方が長持ちすることが多く、寿命にはまずセラミックに関わる歯科医師の技量が関係します。

そのため、受診する際には慎重に判断できると後々トラブルなどにもつながりにくいかも知れません。削り方一つとっても、正しいかみ合わせになるように削ってもらえれば長持ちにつながりますが、逆の場合、周囲の歯にも影響を及ぼします。さらに歯の根をできるだけ残す、セラミックと歯の境目をなめらかに仕上げる技術なども歯科医師には求められます。

また、寿命にはケアも重要な要素です。口内の環境が悪いともちろん歯の寿命は縮まってしまいます。なかでも、虫歯はセラミックの寿命が縮まる大きな原因となります。ケアとしては、まず歯磨きを徹底します。歯磨きは鏡を見ながら行うとよいです。順番に磨くことで磨き残しがなくなるので、自分で磨く順番を決め、前歯の場合は2面ずつ、臼歯の場合は3面ずつ磨くようにします。

慣れたら鏡を見なくとも習慣として行えるようになるでしょう。それぞれだいたい10回から20回程度磨き、3分くらいかけておこなうのが理想です。歯磨きのほか、プラスアルファのケアも必要かもしれません。というのも、歯磨きだけでは汚れの6割ほどしか落とせないと言われているからです。さらに歯磨きをしっかりおこなっていても虫歯になることもありますから、定期検査を受けるようにできると良いです。もし早めにトラブルに気づければ対処も簡単に済みます。

スペシャルケアとしておすすめなのがまず歯間ブラシととデンタルフロスです。前歯や奥歯の歯垢をしっかり落とします。どちらも値段が安いので常備しておき歯を清潔にするように心がけましょう。セラミックは費用も高いのでできるだけ長く使いたいものです。そのためにも必ずしっかりとケアをおこなうことが大切です。歯磨きなどはセラミック以外の歯も守ることにつながります。


歯科治療に使うセラミックが割れることはある?

セラミックは陶器などと同じ材質の陶材でできています。白さや汚れが付きにくく、高強度である反面、強い衝撃に弱くやや耐久性に乏しい部分があり、歯に強い力がかかると欠けたり、割れやすいという性質があります。 また顎関節症などで食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は注意が必要です。そのため、「奥歯には強度の高いセラミックを選ぶ」「歯ぎしり防止のため就寝中にマウスピースを装着する」等の対策をとると安心です。


まとめ

セラミックは銀歯の欠点を補い、見た目や機能性の面でも非常に優れた詰め物だと言えます。特に見た目の部分では今まで銀歯がコンプレックスで口を開けて笑えなかった人はセラミックで天然の歯同様に白くなるので、安心して口を開けて笑顔を作ることができるようになるのでおすすめです。

自分の歯に合わない詰め物を使い続けるとアレルギーや口内環境の悪化を招き虫歯の原因となってしまう恐れがあるので、審美性、安全性の高いセラミックの詰め物を選び健全で美しい歯をキープしましょう。

昔は人生50年といわれ、歯も50年もてばいいと言われましたが、いまや80年、90年と歯を使うことになります。歯は消耗品という考え方から、メンテナンスをして大事にするように心がけるのが大切。メンテナンスは欠かせませんので、信頼できる歯医者さんを見つけられるとよいと思います。

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