眠れないほど歯が痛いときの応急処置!痛みの原因とは

歯が痛いのに忙しくて歯医者に行く時間がなかったり、診療時間が終了していたり・・・気にするほど痛みは増すばかりで、夜も眠れなくなってしまいますよね。

そんなときの痛みの原因や応急処置はどうすべきか、対処法をご紹介します。なお、あくまで応急処置なので早めに治療することをおすすめします。

歯が痛いときの応急処置

歯が痛くなってしまったとき、痛みを和らげるための応急処置の方法をご紹介します。

冷やす

原因にもよりますが、もし腫れている様子ならまず冷やすことが先決です。「熱さまシート」「冷えピタ」などを貼ると冷やしやすいです。

氷のうを利用するのもよいですが、氷で直接冷やすと冷たすぎてしまうので、濡れたタオルなどに包んで当てておくことをおすすめします。

注意点

冷やしすぎには注意が必要です。冷やしすぎると、血行不良や循環に障害を起こす可能性があります。

また、口の中に氷を含み直接患部を冷やすことは止めてください。痛んでいる歯は神経も敏感になっているため、ひどい痛みを伴う可能性があります。

痛み止めを飲む

頭痛薬などの鎮痛剤は歯の痛みを緩和します。ただし、1週間など長期や空腹時の服用は控えましょう。つぎのような薬が効果的です。

ロキソニン

  • 1日1錠2回まで
  • 服用は4時間以上の間隔を空ける
  • 15歳未満は避ける
  • 65歳以上は医師に相談

バファリン

  • 1日2錠2回まで
  • 服用は6時間以上の間隔を空ける
  • 15歳未満は避ける
  • 65歳以上は医師に相談

セデス

  • 1日2錠3回まで
  • 服用は4時間以上の間隔を空ける
  • 7歳未満は避ける
  • 65歳以上は医師に相談

購入する際は薬剤師さんに相談してください。ほかに使用している薬や合併症のことも相談し購入することを推奨します。

服用すれば痛みは引きますが、一時的なものなので、状態が悪化する前に歯医者に行きましょう。

正露丸を詰める

正露丸といえば胃腸薬で有名ですが、じつは歯の鎮痛・鎮静や根管の消毒用として利用される成分の日局木(もく)クレオソートが入っており、鎮痛・鎮静作用が期待できます。

虫歯で穴が開いている部分に、適量の正露丸を詰めておくと痛みが和らぐでしょう。ただし、糖衣錠(白い錠剤)は効果がないので、黒い粒状のほうを選んでください。

汚れを取り除く

歯に食べかすなどが詰まって、その圧迫で痛みが出ている可能性もあります。あまり刺激しないように注意して、ハブラシや糸ようじ、フロスなどで除去してみてください。

ただし、つまようじは先端が鋭利で、痛い部分に当たったらさらなる激痛を招きかねません。控えたほうがよいでしょう。

夜間・休日診療対応の歯科を利用する

お住まいの地域に、夜間・休日診療の対応をおこなっている歯科があれば利用しましょう。詳しい情報は、地域の歯科医師会のホームページをご覧ください。

歯が痛いときにやってはいけないこと

間違った行動をしてしまうと、さらに痛みが増してしまう場合があります。つぎのようなことはしないようにしましょう。

痛い歯を触る

気になっても、痛い歯を触ったり揺すったりするのはよくありません。より痛みが増してしまう可能性もあります。指だけでなく舌でも触らないようにしましょう。

歯の周りにある汚れをできる範囲で取り除く程度にして、安静にしておくことをおすすめします。

飲酒・喫煙

痛みから飲酒や喫煙で和らぐのではないかとか、ストレスを発散しようとする方もいらっしゃるでしょう。しかし、じつは逆効果です。

また、アルコールやタバコは歯を刺激する成分があるため、さらに悪化させてしまいます。また、体温が上昇すると痛みが増すので、どちらも控えたほうがよいです。

運動・入浴

運動や入浴した場合も体温が上昇しますし、さらに血液循環が活性化し、その血流が神経を圧迫するので、痛みが悪化してしまいます。

湯船に入って体を温めてしまわないようにして、軽くぬるめのシャワーを浴びる程度にしたほうがよいでしょう。

症状からみる歯が痛くなる原因

そもそも歯が痛くなるのは、どのような原因が考えられるのでしょうか。よくあるケースは以下のとおりです。

激痛がある

かつてないほどの激痛である場合、虫歯が神経まで到達して炎症を起こしていることが考えられます。この痛みはとても鋭く、継続するのが特徴です。

上記のような応急処置を実施してもガマンできないほど痛い場合、緊急治療センターなどを利用するという手もあります。

噛むと痛みがある

噛んだときの痛みは虫歯か歯周病が考えられます。虫歯菌が神経に到達しているか、虫歯で歯がやわらかくなり、欠けたことで痛みが生じているかもしれません。この場合、触れただけで痛みます。

歯周病の場合だと、歯がグラグラした状態になります。

親知らずが痛い

親知らずが歯ぐきを突き破って伸びてくると、痛みを伴います。斜めや真横に生えている場合だと、汚れがたまって炎症を起こして痛むこともあります。また、親知らずが虫歯になって痛む場合もあります。

歯がしみる

しみる症状は、知覚過敏か軽度の虫歯が考えられます。知覚過敏は歯ぐきが下がったり研磨剤入りの歯みがき粉を使用したりして起こります。虫歯ではないため、薬を数回塗布すれば改善されるでしょう。

軽度の虫歯である場合、虫歯が発生している部位を削って詰めものをするだけで治療が完了します。早い段階であるほど、容易に済みます。

冷たいもの、熱いものが痛い

冷たいものを食べたときだけでなく、熱いものもしみるようになった場合、神経の近くまで虫歯が進行していることも考えられます。

こうなると、痛みの程度が徐々に増してくることが多いです。できるだけ早めに受診して対処したほうがよいです。

起きたときに痛い

目覚めた際に口が開きにくい、顎が痛いなどの症状がある方は、食いしばりや歯ぎしりが原因の可能性があるでしょう。原因はストレスや噛み合わせの問題といわれます。

強い場合は1本の歯に70~90キロという負荷がかかるともいわれており、重症化すると頭痛や顎関節症、自立神経失調症といった症状を招くことがあります。

歯痛の主な原因である虫歯を放置すると

虫歯を放置しておくと、つぎのような状態になる場合があります。

激痛が襲う

虫歯は治療しなければ治りません。はじめは多少我慢できる程度の痛みであっても、進行すれば歯の神経にまで虫歯菌が侵入し、つねに激痛が生じるようになります。

痛みは虫歯を放置すればそれだけ増してしまいますし、かなり悪化した状態で歯科医院に行くと、よりつらく大掛かりな治療になり、かなりの苦痛になることでしょう。

歯を失う

虫歯の初期段階であれば、もとの歯を残して少し削る程度のカンタンな治療で治癒します。しかし、放置すれば神経を除去することになり、さらに悪くなれば抜歯が必要になります。

虫歯は放っておいて治ることはないので、放置すれば激痛を伴い歯がなくなります。そうなれば、もう取り戻せないので、入れ歯や差し歯、インプラントで代用するしかないのです。

恋人や家族に感染

虫歯菌は唾液を介して人に感染します。恋人や家族などと飲食物を共有したり、キスしたりすれば、菌が相手にうつってしまう可能性があるのです。

このように自分だけの問題でなく、他者にまで迷惑をかけてしまうかもしれないので、歯はつねに清潔で健康な状態にしておかなくてはなりません。

骨髄炎の発症リスク

虫歯菌が歯の根の中に侵入して、顎にまで広がってしまうと骨髄炎になる可能性があります。骨髄炎は発熱や嘔吐、痛みや腫れなどの症状を引き起こす感染症です。

しかし、このような症状が出てまさか虫歯が原因と思わず、風邪と判断されて風邪薬の処方を受け、いつまでも回復しない・・・という事態も考えられます。

脳梗塞・心筋梗塞のリスク

虫歯菌は歯や神経を破壊してもなお生存し、血液に侵入して全身にまわることもあります。この菌が脳に広がると脳梗塞、心臓に広がれば心筋梗塞を発症するリスクがあるのです。

可能性としてはかなり低いですが、絶対に起こらないとは言い切れません。たかが虫歯と考えていたら、命にかかわる大病を発症するおそれもあるのです。

まとめ

歯が痛いときの応急処置はつぎのような方法がありました。

  • 冷やす
  • 痛み止めを飲む
  • 正露丸を詰める
  • 汚れを取り除く
  • 夜間・休日診療を利用する

歯の痛みは放っておくほど増したり、大病の原因になったりするリスクがあります。あくまで緊急の対応としておいて、できるだけ早めに受診したほうがよいでしょう。